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納豆を毎日食べると白髪は減る?効果と正しい食べ方を徹底解説

「納豆を毎日食べると白髪が減る」は本当?

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こんにちは、ねばねば研究所の管理人Mです。

「納豆を毎日食べると白髪に良い」という話を聞いたことはありませんか?

健康食品として知られる納豆ですが、髪への具体的な効果についてはまだ知らない方も多いかもしれません。

この記事では、納豆を毎日食べることが白髪の予防や改善にどのような効果をもたらすのか、その科学的な背景からメリット、デメリットまでを詳しく解説します。

白髪から黒髪に戻る原因や、気になる薄毛、抜け毛への対策についても触れながら、1日にどれくらいの量を食べるべきか、さらには毎日続けることで肌に与える影響まであなたの疑問に全てお答えしていきます。

ポイント

  • 納豆が白髪予防に期待される科学的な理由
  • 薄毛や抜け毛に対する納豆の働き
  • 効果を最大化する納豆の食べ方と注意点
  • 納豆を毎日食べるメリットとデメリット

「納豆を毎日食べると白髪が減る」は本当?

  • 納豆に期待できる白髪への効果
  • 白髪から黒髪に戻る原因と仕組み
  • 納豆が白髪の予防につながる理由
  • 納豆は1日どれくらいが適量?
  • 毎日食べるメリットとデメリット

納豆に期待できる白髪への効果

結論から言うと、納豆を日々の食生活に取り入れることは白髪の予防に対して良い影響を与える可能性があります。

全ての白髪が改善するわけではありませんが、栄養不足が原因で発生している白髪に対しては特に効果が期待できるでしょう。

その理由は、納豆に髪の色素を作るために不可欠な栄養素が豊富に含まれているからです。

髪の毛が黒いのは「メラニン」という色素によるものですが、このメラニンが生成されなくなると髪は色素のない状態、つまり白髪となって生えてきます。

納豆にはこのメラニン色素の主原料となるアミノ酸の一種「チロシン」が含まれています。

さらに、チロシンからメラニンを作り出す酵素「チロシナーゼ」の働きを活性化させるために必要なミネラル「銅」も同時に摂取できます。

つまり、納豆はメラニン生成の「材料」と「サポート役」を一度に補給できる非常に効率の良い食材なのです。

納豆が白髪に良いとされる2大栄養素

  • チロシン髪を黒くするメラニン色素の元となるアミノ酸。
  • チロシンをメラニン色素に変える酵素の働きを助けるミネラル。

このように、黒髪の維持に必要な栄養素を直接補給できる点が納豆が白髪対策に良いとされる最大の理由です。

白髪から黒髪に戻る原因と仕組み

「一度白髪になった髪はもう黒髪には戻らない」と考えている方が多いかもしれませんが、実は条件によっては黒髪に戻る可能性があります。

もちろん、加齢などによって完全に色素を作る能力を失った毛穴から再び黒髪が生えてくることは困難です。

しかし、白髪の中には髪に色を付ける「色素細胞(メラノサイト)」の働きが一時的に低下したり、休止したりしているだけのケースが存在します。

これはストレスや栄養不足、生活習慣の乱れなどが原因で起こることがあります。

いわば、メラノサイトが「おやすみモード」に入っている状態ですね。

この場合、原因となっている問題が解消されメラノサイトが再び活性化すれば、同じ毛穴から生えてくる次の髪は黒髪に戻ることがあります。

髪の毛はもともと色素のない白い状態で作り出され、毛根にあるメラノサイトが生成したメラニン色素を受け取ることで黒くなります。

このメラノサイトの活動を正常に保つためには、十分な栄養と良好な血流が不可欠です。

したがって、栄養バランスの取れた食事を心がけることは、メラノサイトの働きをサポートし、白髪の改善可能性を高める上で非常に重要だと言えるでしょう。

納豆が白髪の予防につながる理由

納豆が白髪の予防につながる理由

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納豆が白髪の「予防」に効果的とされる理由は、単に栄養素を補給するだけにとどまりません。

黒く健康な髪が育つための「頭皮環境」を総合的に整える働きが期待できるからです。

栄養素による直接的なサポート

納豆にはメラニン色素の原料であるチロシンとその生成を助けるが含まれています。

これらの栄養素を日常的に摂取することは、色素細胞が正常に働くための基盤を作り、新たに生えてくる髪が白髪になるのを防ぐ上で役立ちます。

ナットウキナーゼによる血行促進

納豆特有の酵素である「ナットウキナーゼ」には血液の流れをスムーズにする働きがあります。

頭皮には無数の毛細血管が張り巡らされており、髪の成長に必要な栄養や酸素は血液によって毛根へと運ばれます。

血行が悪化するとどれだけ良い栄養を摂っても毛根まで届きにくくなり、色素細胞や髪を作る毛母細胞の働きが低下してしまいます。

ナットウキナーゼの血行促進効果により、頭皮の隅々まで栄養が行き渡りやすい環境を維持することは、健康な黒髪を育むための重要な要素です。

髪は「血余(けつよ)」

東洋医学では髪は「血の余り」と考えられています。

これは、体に取り入れられた栄養が生命維持に必要な臓器に優先的に使われ、最後に余った分が髪に回されるという考え方です。

全身の血流を良くすることは髪に栄養を届けるための大前提となります。

豊富なビタミン・ミネラル

納豆には髪の主成分であるタンパク質はもちろん、頭皮の健康を保つビタミンB群や、タンパク質の合成を助ける亜鉛といったミネラルもバランス良く含まれています。

これらの栄養素が複合的に作用し、健やかな頭皮環境を築くことで、白髪の発生を予防する効果が期待できます。

納豆は1日どれくらいが適量?

健康や美容に良いとされる納豆ですが、食べ過ぎはかえって体に負担をかける可能性があります。

白髪対策として納豆を食生活に取り入れる場合、1日1〜2パック(1パック約50g)を目安にするのが良いでしょう。

この量の根拠として、納豆に含まれる「大豆イソフラボン」の摂取量が挙げられます。

大豆イソフラボンは、女性ホルモン(エストロゲン)と似た働きをすることで知られていますが、過剰に摂取するとホルモンバランスに影響を与える可能性も指摘されています。

大豆イソフラボンの摂取目安量

日本の内閣府食品安全委員会は、日常的な食事に上乗せしてサプリメントなどで摂取する場合の大豆イソフラボンの安全な一日摂取目安量の上限値を70〜75mg(大豆イソフラボンアグリコンとして)としています。

納豆1パック(約50g)には約35mgの大豆イソフラボンが含まれているため、他の大豆製品(豆腐、豆乳など)とのバランスを考えると1日1〜2パックが適切な範囲と言えます。(参照:内閣府 食品安全委員会)

また、納豆にはセレンというミネラルも含まれており、これも過剰摂取は推奨されていません。

しかし、こちらは1日に50パック以上といった非現実的な量を継続的に食べない限り、過剰摂取を心配する必要はほとんどありません。

何事も「過ぎたるは猶及ばざるが如し」です。

バランスの良い食事の一部として適量を継続することが最も大切です。

毎日食べるメリットとデメリット

納豆を毎日食べる習慣は、髪だけでなく全身に多くのメリットをもたらしますが、一方で注意すべきデメリットも存在します。

両方を理解した上で、ご自身の体調やライフスタイルに合わせて取り入れましょう。

項目 詳細
メリット
  • 白髪・抜け毛予防髪の成長に必要なタンパク質、ビタミン、ミネラルを補給。
  • 血行促進ナットウキナーゼが血液をサラサラにし、頭皮への栄養供給をサポート。
  • 腸内環境の改善納豆菌と食物繊維が善玉菌を増やし、便通を改善。栄養の吸収率も高まる。
  • 美肌効果腸内環境の改善や血行促進、ビタミンB群の働きにより、肌荒れやくすみの改善が期待できる。
  • 骨の健康維持骨の形成を助けるビタミンK2が豊富に含まれる。
デメリット
  • プリン体の摂取痛風の原因となるプリン体を含むため、尿酸値が高い方は食べ過ぎに注意が必要。
  • 過剰摂取のリスク大豆イソフラボンはホルモンバランスに影響を与える可能性がある。
  • 薬との相互作用血液を固まりにくくする薬「ワーファリン」の効果を弱めるビタミンK2を非常に多く含む。

ポイント

血液凝固阻止薬であるワーファリンを服用している方は、納豆を食べることを固く禁じられています

納豆に含まれるビタミンK2がワーファリンの薬効を打ち消してしまい、血栓症のリスクを高めるため非常に危険です。

この薬を処方されている方は絶対に納豆を食べないでください。

必ず主治医や薬剤師の指示に従いましょう。

これらの点を踏まえ、特に持病のある方や薬を服用中の方は、かかりつけ医に相談の上で食生活に取り入れるようにしてください。

納豆を毎日食べると白髪以外にも健康効果がある?

納豆を毎日食べると白髪以外にも健康効果がある?

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  • 納豆で期待できる薄毛の改善
  • 納豆は抜け毛の対策にもなる?
  • 納豆を毎日食べると肌にも良い?
  • 効果を最大化する食べ方のポイント
  • 納豆を毎日食べる白髪ケアの総括

納豆で期待できる薄毛の改善

納豆は白髪だけでなく、薄毛に悩む方にとっても心強い味方になる可能性があります。

特に、男性ホルモンの影響が強いAGA(男性型脱毛症)や、女性でもホルモンバランスの乱れからくる薄毛(FAGA)に対して良い影響が期待されています。

その鍵を握るのが、納豆に豊富な「大豆イソフラボン」です。

AGAは、男性ホルモンの一種であるテストステロンが「5α-リダクターゼ」という酵素によって、より強力なジヒドロテストステロン(DHT)に変換されることが主な原因です。

研究によれば、大豆イソフラボンにはこの5α-リダクターゼの働きを阻害する作用があることが報告されています。

これにより薄毛の進行を抑制する効果が期待できるのです。

もちろん、納豆だけでAGAが完治するわけではありません。

しかし、日々の食事で薄毛の原因にアプローチできるのは大きなメリットですね。

専門的な治療と並行して、食生活の改善として取り入れるのがおすすめです。

加えて、前述のナットウキナーゼによる血行促進効果も髪の成長をサポートします。

髪の生え際は特に血管が少なく栄養が届きにくい部分ですが、納豆を食べることで血流が改善し、毛根に栄養が行き渡りやすくなる効果も期待できるでしょう。

納豆は抜け毛の対策にもなる?

抜け毛の原因は様々ですが、栄養不足や頭皮環境の悪化が引き金となっている場合、納豆を食べることは有効な対策の一つとなり得ます。

髪の毛はその約9割が「ケラチン」というタンパク質でできています。

そのため、食事から良質なタンパク質を十分に摂取することが強く抜けにくい髪を作るための基本です。

納豆は植物性食品でありながら、肉や魚に匹敵するほどの高タンパク質を含んでいます。

さらに、摂取したタンパク質を髪の毛(ケラチン)に再合成する過程で、「亜鉛」というミネラルが不可欠な役割を果たします。

いくらタンパク質を摂っても、亜鉛が不足していると効率的に髪を作ることができません。

納豆にはこの亜鉛も含まれており、髪の生成を強力にサポートします。

抜け毛対策に役立つ納豆の栄養素

  • タンパク質髪の主成分であるケラチンの材料となる。
  • 亜鉛タンパク質をケラチンへ合成する際に必須のミネラル。
  • ビタミンB群頭皮の代謝を促し、皮脂の過剰分泌を抑え、健康な頭皮環境を維持する。

これらの栄養素が不足すると、髪が細くなったり、成長しきる前に抜けてしまったりする原因になります。

納豆はこれらの髪に必須の栄養素を一度に補給できるため、栄養不足による抜け毛の対策として非常に優れた食品と言えます。

納豆を毎日食べると肌にも良い?

納豆を毎日食べると肌にも良い?

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納豆を毎日食べる習慣は、髪だけでなく肌にも嬉しい効果をもたらすことが期待できます。

健やかな髪と美しい肌は密接に関係しており、その両方にアプローチできるのが納豆の魅力です。

腸内環境の改善による美肌効果

「肌は腸の鏡」と言われるように、腸内環境は肌の状態に直結します。

納豆に含まれる納豆菌は腸内で善玉菌のエサとなり、腸内フローラを整える働きがあります。

また、豊富な食物繊維が便通を促し、体内の老廃物の排出を助けます。

腸内環境が整うことで栄養の吸収効率が上がり、肌荒れやニキビの予防・改善につながります。

新陳代謝を促す「ポリアミン」

納豆菌が大豆を発酵させる過程で生成される「ポリアミン」という成分は、細胞の生まれ変わり、つまり新陳代謝を活発にする働きがあります。

これにより肌のターンオーバーが促進され、若々しく健康な肌を保つ効果が期待されます。

豊富なビタミン類

納豆には皮脂の分泌をコントロールし、皮膚や粘膜の健康を維持するビタミンB2や、強い抗酸化作用を持ち、肌の老化を防ぐビタミンEなどが含まれています。

これらのビタミンが内側から肌の健康をサポートしてくれます。

効果を最大化する食べ方のポイント

効果を最大化する食べ方のポイント

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せっかく納豆を食べるなら、その栄養を余すことなく吸収し、効果を最大限に引き出したいものです。

いくつかの簡単なポイントを意識するだけで、納豆のパワーをさらに高めることができます。

加熱は避けて常温で

納豆の代名詞とも言える酵素「ナットウキナーゼ」は、熱に非常に弱い性質を持っています。

一般的に70℃以上の加熱でその働きが大きく低下すると言われています。

血行促進効果を最大限に得るためには加熱せずにそのまま食べるのが鉄則です。

冷蔵庫から出してすぐの冷たい状態よりも、食べる15〜20分前に常温に戻しておくと納豆菌が再活性化し、風味も増すのでおすすめです。

また、意外とやりがちなのが熱々の白飯の上にかけてしまうことで、これもナットウキナーゼの効能を弱めてしまいます。

熱々の白飯とは別に、納豆用の別皿を用意すると良いです。

とはいえ、それはそれで面倒なんですよね。

兎にも角にも、熱々の白飯の上にはかけないように気を付けましょう。

食べるタイミングは「夜」がおすすめ

朝食のイメージが強い納豆ですが、白髪や育毛の観点からは「夜」に食べるのが最も効果的です。

理由は2つあります。

血栓は深夜から早朝にかけてできやすいとされており、ナットウキナーゼの効果が約10〜12時間持続するため、夕食に食べることで就寝中の血流をサポートできます。

また、髪の成長を促す「成長ホルモン」は、夜22時〜深夜2時の間に最も活発に分泌されます。

この時間に合わせて、髪の材料となるタンパク質などの栄養素を体内に満たしておくことが理想的です。

相性の良い食材と組み合わせる

納豆単体でも栄養豊富ですが、他の食材と組み合わせることで、さらに高い相乗効果が期待できます。

組み合わせる食材 期待できる相乗効果
キムチ 発酵食品同士の組み合わせで腸内環境をさらに強力に整えます。キムチに含まれるカプサイシンは血行促進効果も期待できます。
卵黄 納豆に少ないビタミンAを補給できます。生の卵白はビオチンの吸収を妨げる成分を含むため、気になる方は卵黄のみがおすすめです。
ネギ・パプリカ 納豆に含まれる亜鉛の吸収率を高めるビタミンCを補給できます。刻みネギは薬味として手軽に加えられるので最適です。
アボカド・ごま 強い抗酸化作用を持つビタミンEが豊富。血行を促進し、頭皮や肌の老化を防ぎます。

納豆はよく混ぜるべき?

「よく混ぜると栄養価が上がる」という説がありますが、混ぜること自体で栄養成分が増えるわけではありません。

しかし、混ぜることで旨味成分であるグルタミン酸が分離し、より美味しく感じられるようになります。

美味しく続けることが健康への近道ですので、ぜひよく混ぜてから食べてみてください。

納豆を毎日食べる白髪ケアの総括

まとめ

  • 納豆は白髪予防に役立つチロシンを含む
  • メラニン生成を助ける銅も豊富に含まれる
  • ナットウキナーゼが頭皮の血行を促進する
  • 一部の白髪は栄養改善で黒髪に戻る可能性がある
  • 色素細胞(メラノサイト)の活性化が鍵となる
  • 1日の摂取目安量は1〜2パックが推奨される
  • 大豆イソフラボンの過剰摂取には注意が必要
  • ワーファリン服用者は納豆の摂取が禁忌である
  • 大豆イソフラボンは薄毛(AGA)予防にも期待される
  • タンパク質や亜鉛が抜け毛対策をサポートする
  • 腸内環境改善やビタミン類により美肌効果も期待できる
  • ナットウキナーゼは熱に弱いため加熱は避ける
  • 食べるタイミングは成長ホルモンが分泌される夜が最適
  • キムチや卵黄などと組み合わせることで相乗効果が高まる
  • 納豆だけでの改善には限界があり生活習慣全体の見直しが重要

納豆が白髪や薄毛にこれほど多角的にアプローチできることに驚かれたのではないでしょうか。

黒髪の材料となる「チロシン」とそれを助ける「銅」を同時に摂れるだけでなく、特有成分「ナットウキナーゼ」が頭皮の血流を改善し、栄養を届けます。

さらに薄毛対策や美肌効果も期待できるのは嬉しい発見でしたね。

この記事を参考に、美味しく納豆を続けて内側から若々しい髪と健康を手に入れましょう。

M
M
最後までお読みいただきありがとうございました!

 

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