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「納豆マヨネーズはまずい」という噂を耳にして、実際のところどうなのか気になっていませんか。
納豆にマヨネーズを加える食べ方には賛否両論あり、「太るのでは?」と心配する声も聞かれます。
しかし、実は適量を守ることが重要で、マヨネーズによって味がマイルドになるため、納豆特有の風味が苦手な方にもおすすめの組み合わせとなる可能性を秘めています。
この記事では、納豆マヨネーズがまずいと言われる理由と美味しく食べるコツを解説します。
さらに、定番のねぎやキムチ、人気のアボカド、オクラやとろろといったネバネバ食材、風味を変えるごま油やトマト、わさびなど、納豆と相性抜群のトッピングもあわせてご紹介します。
ポイント
- 納豆マヨネーズがまずいと言われる理由
- 納豆マヨネーズを美味しく食べる適量とコツ
- 納豆が苦手な人にもおすすめできる理由
- 納豆と相性抜群のちょい足しアレンジ8選
納豆マヨネーズはまずい?その理由と美味しい食べ方
納豆にマヨネーズという、一見すると異色な組み合わせ。
一部では熱狂的に支持される一方で、「まずい」「ありえない」と強く否定する声も存在します。
なぜ、これほどまでに評価が分かれるのでしょうか。
ここでは、その理由と、美味しく食べるための重要なコツ、そして多くの人が気にするカロリーや健康への影響について、深く掘り下げて解説していきます。
マヨネーズちょい足しで太るって本当?

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納豆マヨネーズを試す上で、最大の障壁とも言えるのが「太るのではないか」という懸念です。
納豆自体は健康的なイメージが強いですが、マヨネーズは「カロリーの塊」といったイメージを持つ方も少なくありません。
この点は、事実に基づき冷静に判断する必要があります。
マヨネーズのカロリーと脂質の内訳
まず、マヨネーズの栄養成分を確認してみましょう。
日本で最もポピュラーなマヨネーズの一つであるキユーピーマヨネーズの公式サイトによると、大さじ約1杯(15g)あたりのエネルギーは100kcal、脂質は11.2gとされています。
(参照:キユーピー マヨネーズ 栄養成分)
脂質が11.2gということは、カロリーのほとんど(11.2g * 9kcal/g = 100.8kcal)が脂質由来であることがわかります。
これが「マヨネーズは太る」と言われる最大の理由です。
一方で、納豆1パック(タレ・からし込みで約50g)のカロリーは、製品にもよりますが約100kcal、脂質は約5g程度です。
これにごはん1膳(約150g)の約240kcalを加えると、通常の納豆ごはん(タレのみ)は約340kcalとなります。
ここにマヨネーズ大さじ1杯(100kcal)を加えると、納豆マヨネーズごはんは約440kcal。
確かにカロリーは増加します。朝食としてはやや高めと感じるかもしれません。
| 組み合わせ | ごはん (150g) | 納豆 (50g) | マヨネーズ (15g) | 合計カロリー |
|---|---|---|---|---|
| 納豆ごはん(タレのみ) | 約240kcal | 約100kcal | - | 約340kcal |
| 納豆マヨネーズごはん | 約240kcal | 約100kcal | 約100kcal | 約440kcal |
「太る」は食べ方次第
このように、マヨネーズを加えることで摂取カロリーと脂質は確実に増加します。
しかし、「マヨネーズを加えたから太る」と直結するのは早計です。
重要なのは、1日の総摂取カロリーと消費カロリーのバランスです。
厚生労働省が示す「日本人の食事摂取基準」によれば、脂質の摂取目標量は総エネルギーの20~30%とされています。
活動量の少ない成人女性(推定エネルギー必要量 1700kcal/日)であれば、脂質は約38g~57gが目安です。
マヨネーズ大さじ1杯(脂質11.2g)は、この目安量に対して決して無視できない量ですが、オーバーするほどではありません。
問題は、マヨネーズの美味しさから無意識に使いすぎてしまうことです。
もし大さじ2杯、3杯と使ってしまえば、それだけで200kcal、300kcalと脂質が加算され、カロリーオーバーのリスクは格段に高まります。
カロリーハーフ・ライトタイプは?
カロリーオフを謳ったマヨネーズタイプ調味料も多くあります。
これらは脂質の量を減らす代わりに、糖質や添加物で風味やとろみを調整している場合があります。
脂質は抑えられますが、味が本物のマヨネーズと異なるため、納豆と合わせた際に満足感が得られない可能性もあります。
どちらを選ぶかは、個人の好みと健康方針によりますが、使う場合は「適量」を心がけることが最も重要です。
結論として、納豆マヨネーズが「太る」かどうかは、使用する量と、他の食事を含めた1日の総摂取カロリー次第と言えます。
次のセクションで解説する「適量」を守ることが、美味しく健康的に楽しむための絶対条件です。
美味しさの秘訣は適量が重要
納豆マヨネーズが「まずい」と感じる最大の原因は、実はマヨネーズの量が多すぎることにあります。
美味しさの秘訣は、何よりも適量を厳守することです。
では、その「適量」とは具体的にどれくらいでしょうか。
黄金比は「小さじ1~2杯」
納豆1パック(約40~50g)に対して、マヨネーズは小さじ1杯から、多くても小さじ2杯程度(約5g~10g)を目安にしてください。
大さじ1杯(15g)では多すぎます。
この量であれば、カロリーの増加も約33~66kcal程度に抑えられます。
これなら、前述の「太る」という懸念もかなり軽減されるのではないでしょうか。
なぜこの量が適量なのでしょうか。
マヨネーズは「油」「酢」「卵黄(レシチン)」が乳化してできており、非常に強いコク(脂味)と酸味を持っています。
量が多すぎると、その強い味が納豆本来の繊細な旨味成分(グルタミン酸など)や発酵による香りを完全に覆い隠してしまいます。
その結果、納豆の良さが消え、「ただマヨネーズの味がするネバネバした何か」になってしまい、「まずい」という感想につながるのです。
タレや醤油とのバランス
納豆マヨネーズを作る際は、付属のタレや醤油とのバランスも重要です。
おすすめの混ぜ方ステップ
1. 納豆をパックのまま、まずは何も入れずによく混ぜ、粘りを出す。
2. 付属のタレを「半分~3分の2程度」だけ加える。(マヨネーズの塩分と酸味があるため、タレは控えめに)
3. マヨネーズを小さじ1~2杯加える。
4. 全体が白っぽく、ふんわりと均一になるまで、再度よく混ぜ合わせる。
ポイントは、タレを少し減らすことです。
マヨネーズ自体にも塩味と酸味があるため、タレを全量入れると味が濃くなりすぎ、塩辛くなってしまいます。
醤油を使う場合も同様に、数滴垂らす程度で十分です。
「まずい」と感じた経験がある方は、マヨネーズを入れすぎたか、タレとマヨネーズの両方を全量入れて味が喧嘩してしまった可能性が高いです。
「黄金比」は人によって好みが分かれます。
まずは小さじ1杯からスタートし、付属のタレ(半分)と混ぜて味見をしてみてください。
そこから「もう少しコクが欲しい」と感じたらマヨネーズを少し足す、というように、ご自身の「美味しい」と感じるベストバランスを見つける作業が、納豆マヨネーズを好きになるための近道です。
味はマイルドに!納豆が苦手な人へのおすすめ

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「納豆マヨネーズはまずい」という意見がある一方で、実はこの組み合わせは「納豆が苦手な人」にこそ、おすすめしたい食べ方なのです。
むしろ、そのために考案されたのではないか、とも言われています。
なぜ納豆を苦手と感じるのか?
納豆を苦手とする人の多くは、以下の理由を挙げます。
- 独特の発酵臭(納豆臭)がダメ
- 豆のほろ苦さや「アンモニア臭」のような後味が苦手
- ネバネバの食感が受け付けない
残念ながら「ネバネバの食感」自体がダメな方には効果が薄いかもしれませんが、「匂い」や「苦味」が原因で苦手な方には、マヨネーズが救世主となる可能性があります。
マヨネーズがクセを中和するメカニズム
マヨネーズが納豆のクセを和らげるのには、含まれる成分が大きく関係しています。
- 油脂によるマスキング効果
納豆の独特の匂いの成分(ピラジン類など)は揮発性(空気中に飛びやすい)です。マヨネーズに含まれる豊富な油脂(油)が、これらの匂い成分を物理的にコーティングし、揮発を抑え込みます。これにより、鼻にツンとくる匂いを感じにくくなります。 - 酢による中和・消臭効果
マヨネーズの酸味のもとである「酢(酢酸)」には、消臭効果があります。特に、納豆が発酵しすぎることで発生しがちな微量のアンモニア臭(アルカリ性)を、酢の酸性が中和してくれると言われています。 - 卵黄のコクと乳化によるまろやかさ
マヨネーズのコクの源である「卵黄」と、その乳化(水と油を混ぜ合わせる)作用が、納豆の豆のほろ苦さを包み込み、全体の味をマイルドでクリーミーなものに変えてくれます。
実際に、一部の地域の学校給食では、「子どもたちが納豆を残さず食べられるように」という栄養士の工夫として、納豆にマヨネーズの小袋が添えられていた、というエピソードも存在するほどです。
これは、マヨネーズが納豆のクセを和らげる効果が実体験として知られている証拠と言えるでしょう。
「納豆の栄養は摂りたいけど、どうしてもあの匂いが…」と敬遠していた方。
適量(小さじ1杯)のマヨネーズと、付属のタレ(半分)、そして後述する「ねぎ」のような薬味をたっぷり加えてみてください。
驚くほど納豆のネガティブな側面が隠れ、「コクのある美味しい豆料理」として受け入れられるかもしれませんよ。
トマトで栄養バランスと彩りをプラス
納豆マヨネーズのまろやかさに、意外なほどマッチするのが「トマト」です。
和の食材である納豆と洋のイメージが強いトマトですが、栄養面でも味覚面でも非常に優れた組み合わせとなります。
栄養の相互補完
納豆は「完全栄養食」に近いと言われるほど栄養価が高いですが、実はビタミンA(βカロテン)やビタミンCはあまり含まれていません。
一方で、トマトはこれらのビタミン類を豊富に含んでいます。
さらに、トマトの赤い色素である「リコピン」は、強力な抗酸化作用を持つことで知られています。
リコピンは脂溶性(油に溶けやすい)という性質があるため、マヨネーズに含まれる油脂と一緒に摂ることで、体内への吸収率が格段にアップすると期待されています。
つまり、納豆マヨネーズにトマトを加えることは、納豆に不足する栄養素を補い、かつトマトの栄養素の吸収率も高めるという、非常に合理的な食べ方なのです。
味覚の相乗効果
味わいの面でも、この組み合わせは秀逸です。
トマトの持つ爽やかな酸味と、野菜としての旨味(グルタミン酸)が、納豆マヨネーズのまったりとしたコクの中で、非常に良いアクセントとなります。
マヨネーズだけでは「味が単調」「脂っこい」と感じる場合に、トマトの酸味が全体をリフレッシュさせ、後味をさっぱりに変えてくれます。
簡単レシピ:納豆マヨトマト
1. トマト(中玉なら1/4個、ミニトマトなら2~3個)を5mm~1cm程度の角切りにします。
2. 納豆1パックに、付属のタレ(半分)、マヨネーズ(小さじ1~2杯)を加えてよく混ぜます。
3. 食べる直前に、角切りにしたトマトを加えてさっと和えます。(早く和えすぎると水っぽくなるため)
4. お好みで黒胡椒をガリガリと挽いたり、オリーブオイルを数滴垂らしたりすると、一気に洋風の前菜のような味わいになります。
ご飯にかけるのはもちろん、冷製パスタのソースとして、あるいはフランスパンに乗せてブルスケッタ風にしても美味しいです。
納豆マヨネーズの見た目は茶色く単調になりがちですが、トマトの「赤色」が加わることで、食卓が華やかになる点も大きなメリットです。
わさびを加えてさっぱり風味にチェンジ
「納豆マヨネーズはまろやかすぎて、味がぼやける」「脂っこさが気になる」と感じる方に、ぜひ試していただきたいのが「わさび」のちょい足しです。
納豆に付属している「からし」ではなく、あえて「わさび」を選ぶのには理由があります。
辛味の種類と効果の違い
納豆に定番の「からし」の辛味は、鼻にツンと抜ける感覚はわさびと似ていますが、後味に少し苦味や独特の風味を残します。
一方、「わさび」の辛味成分(アリルイソチオシアネート)は、非常に揮発性が高く、キレが良いのが特徴です。
このキレの良さが、マヨネーズの油脂感をスッキリと洗い流し、味覚をリセットしてくれます。
マヨネーズのまったりとしたコクと、納豆の旨味は残しつつ、後味だけを爽やかにしてくれるのです。
イメージとしては、「アボカドとエビのマヨネーズ和え」にわさび醤油を少し加える感覚に近いです。
脂分とわさびの相性は抜群で、お互いの良さを引き立て合います。
おすすめの量とタイミング
加える量は、チューブタイプのわさびで1~2cm程度で十分です。
入れすぎると、わさびの辛味だけが勝ってしまうので注意してください。
混ぜるタイミングは、納豆、タレ(半分)、マヨネーズ(小さじ1~2杯)を全て混ぜ合わせた最後に、わさびを加えて全体に馴染ませるのがおすすめです。
この「わさびマヨ納豆」は、ご飯のお供はもちろん、マグロやサーモンなどの刺身と和えて「海鮮ばくだん」のようにしたり、焼いた厚揚げに乗せたりするのも絶品です。
マヨネーズのコクがあるため、お酒のおつまみとしても非常に優秀な一品に仕上がります。
納豆マヨネーズがまずいと感じる人におすすめのトッピング

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「納豆マヨネーズはまずい」という先入観を捨て、適量で試してみたくなった方もいるかもしれません。
しかし、納豆マヨネーズの真価は、そこからさらに「ちょい足し」をすることで発揮されます。
マヨネーズが持つ「コク」と「乳化作用」が、他の食材と納豆を繋ぐ最高のブリッジ(橋渡し)役となるのです。
ここでは、栄養面でも味覚面でも相乗効果が期待できる、最強のちょい足し食材をご紹介します。
定番のねぎでビタミン吸収率アップ
納豆のトッピングとして、王道中の王道である「ねぎ」。
この定番の薬味は、納豆マヨネーズという少し変わった組み合わせにおいても、その実力を遺憾なく発揮します。
栄養面での最強サポート
ねぎの最大の功績は、その独特の香りと辛味のもとである「硫化アリル(アリシン)」にあります。
納豆には、糖質をエネルギーに変える際に不可欠なビタミンB1が豊富に含まれています。
ビタミンB1は水溶性で体に蓄積されにくいという弱点がありますが、硫化アリルと結合すると「アリチアミン」という物質に変化します。
アリチアミンは脂溶性になり、体内に留まりやすくなるため、ビタミンB1の吸収率と持続時間を格段に高めてくれるのです。
これは、疲労回復やエネルギー産生において非常に効率的な組み合わせと言えます。
マヨネーズの脂質がアリチアミン(脂溶性)の吸収をさらにサポートする可能性も考えられ、栄養学的に見ても理にかなっています。
食感と風味のアクセント
味の面では、ねぎのシャキシャキとした小気味よい食感と、清涼感のある辛味が、納豆マヨネーズのまったりとした味わいの中で、最高のアクセントとなります。
ねぎが加わることで、単調になりがちな食感に変化が生まれ、最後まで飽きずに食べ進めることができます。
また、ねぎの強い香りが、マヨネーズだけでは抑えきれなかった納豆の残り香をさらにマスキングし、食べやすさを向上させてくれます。
青ねぎ? 白ねぎ?
どちらのねぎでも美味しくいただけますが、特徴が異なります。
・青ねぎ(小口切り):香りが強く、色味も鮮やか。シャキシャキ感が強い。栄養価(ビタミンAやC)も高い傾向にあります。
・白ねぎ(長ねぎ・みじん切り):加熱すると甘みが出ますが、生で刻むと辛味が強い。青ねぎよりも薬味としての存在感が際立ちます。
納豆マヨネーズには、香りと食感のバランスが良い青ねぎの小口切りをたっぷり入れるのが、まずはおすすめです。
発酵食品キムチで腸内環境を整える

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納豆マヨネーズの「コク」を活かし、さらに旨味と栄養価をブーストする組み合わせとして、「キムチ」は外せません。
納豆とキムチは、それだけでも「最強のご飯のお供」として知られていますが、そこにマヨネーズが加わることで、新たな扉が開かれます。
「菌活」の相乗効果
納豆(納豆菌)とキムチ(植物性乳酸菌)は、どちらも日本と韓国を代表する発酵食品です。
これらを一緒に摂取することは、腸内に多様な善玉菌を送り込む「菌活」として非常に有効です。
納豆菌は乳酸菌の増殖を助ける働きがあり、乳酸菌は納豆菌の働きをサポートすると言われています。
異なる種類の菌が互いに協力し合うことで、腸内環境をより効果的に整える相乗効果(シンバイオティクス)が期待できます。
便秘がちな方や、腸内環境を整えて免疫力を高めたい方には、ぜひ試していただきたい組み合わせです。
マヨネーズが旨味を繋ぐ
味の面ではどうでしょうか。
キムチのピリッとした辛味(カプサイシン)、独特の酸味、そして魚介の複雑な旨味が、納豆の旨味と合わさるだけでも絶品です。
ここにマヨネーズが加わると、マヨネーズの油脂とコクが、キムチの尖った辛味と酸味をまろやかに包み込みます。
辛いものが苦手な人でも食べやすくなり、全体として「辛・酸・旨・コク」のバランスが取れた、非常に濃厚で満足感の高い味わいに仕上がります。
「キムマヨ納豆」の楽しみ方
・ご飯に乗せるのはもちろん、うどんやラーメンのトッピングにも最適です。
・刻んだキムチと納豆マヨネーズを混ぜ、チーズを乗せてトーストすると、絶品の「キムマヨ納豆トースト」が完成します。
・冷奴に乗せれば、ボリューム満点のおつまみになります。
キムチは、粗みじん切りにすると納豆とよく絡みます。
キムチの汁気は、入れすぎると水っぽくなるので、軽く切ってから加えるのがコツです。
アボカドの組み合わせで美容効果も期待
「森のバター」とも呼ばれ、その濃厚な味わいと高い栄養価で人気の「アボカド」。
このアボカドと納豆マヨネーズの組み合わせは、特に女性から絶大な支持を得ています。
美容と健康の栄養素が満載
アボカドは、脂質が非常に多い果物ですが、その多くは「オレイン酸」という良質な不飽和脂肪酸です。
これはオリーブオイルの主成分でもあり、悪玉コレステロールを減らす働きがあると言われています。
さらに、強力な抗酸化作用を持ち「若返りのビタミン」とも呼ばれるビタミンEをはじめ、納豆には少ないビタミンC、むくみ解消に役立つカリウム、腸内環境を整える食物繊維など、美容と健康に嬉しい栄養素がぎっしり詰まっています。
納豆のイソフラボンやタンパク質と合わさることで、まさに「食べる美容液」とも言える一皿が完成します。
食感と味の完璧な調和
アボカドのねっとりとろけるようなクリーミーな食感と、納豆マヨネーズのまろやかでコクのある味わいは、お互いを邪魔することなく完璧に調和します。
マヨネーズが、和の納豆と洋のアボカドを繋ぐ「共通言語」となり、一体感のある美味しさを生み出します。
アボカドは、熟して柔らかくなったものを1~1.5cm角程度にカットして加えるのがおすすめです。
ご飯だけじゃない!パンやパスタにも
この「アボカド納豆マヨネーズ」は、わさび醤油を少し垂らしてご飯に乗せる「アボカド納豆マヨ丼」が定番です。
しかし、その活用範囲は広く、全粒粉パンやライ麦パンにチーズと一緒に乗せて焼く「納豆アボカドトースト」は、栄養満点の朝食として最高です。
また、茹でたパスタと和えて、冷製パスタのソースにするのも非常におすすめです。
オクラととろろの最強ネバネバコンビ

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納豆といえば「ネバネバ」。そのネバネバをさらに強化し、食感の楽しさと健康効果を倍増させてくれるのが、「オクラ」と「とろろ(山芋)」です。
ネバネバ食材の健康パワー
納豆、オクラ、とろろ。これらのネバネバの正体は、主に「水溶性食物繊維」(オクラのペクチン、山芋や納豆のムチン様成分など)です。
これらの成分は、腸内で善玉菌のエサとなり腸内環境を整えるだけでなく、糖質の吸収を穏やかにし、血糖値の急上昇を抑える働きがあると言われています。
また、オクラには納豆に少ないβカロテンやビタミンCが含まれ、山芋(とろろ)には「アミラーゼ(ジアスターゼ)」といった消化酵素が豊富に含まれています。
この消化酵素は、ご飯(でんぷん)の消化を助けてくれるため、納豆マヨネーズごはんにとろろを加えるのは、胃腸にも優しい食べ方と言えます。
とろろの酵素は「生」で!
前述の通り、山芋に含まれる消化酵素は熱に非常に弱い性質があります。
その恩恵を受けるためには、加熱せずに必ず「生」のまま、すり下ろした「とろろ」として加えてください。
食感のハーモニー
納豆マヨネーズだけでもクリーミーですが、そこにとろろが加わることで、空気をたっぷり含んだ「ふわふわ」とした食感に変化します。
さらに、さっと茹でて小口切りにしたオクラのシャキシャキ感とプチプチとした種の食感がアクセントとして加わり、一口で様々な食感が楽しめる、非常に満足感の高い一皿になります。
マヨネーズのコクが全体をまとめ上げ、だし汁や醤油を少し加えるだけで、立派な「ネバネバ三昧丼」が完成します。
食欲がない夏場などにも、さらさらとかき込めるおすすめの食べ方です。
ごま油で香ばしさとコクをプラス
納豆マヨネーズの仕上げに、ほんの数滴「ごま油」を垂らす。
これだけで、味わいは劇的に変化します。マヨネーズの洋風なコクに、ごま油の東アジア(中華・韓国)的な香ばしさが加わり、一気に食欲をそそる風味になります。
脂溶性ビタミンKの吸収をサポート
納豆の栄養素で特筆すべきは、「ビタミンK(特にK2)」の含有量が全食品の中でもトップクラスであることです。
ビタミンKは、カルシウムが骨に沈着するのを助け、骨の健康維持に不可欠な栄養素として知られています。
このビタミンKは「脂溶性ビタミン」であり、油と一緒に摂取することで体内への吸収率が格段に高まります。
マヨネーズにも油脂は含まれていますが、ごま油(特に焙煎ごま油)を加えることは、このビタミンKの吸収をさらに効率的にする上で非常に有効です。
また、ごま油に含まれる「セサミン」などの抗酸化物質も、健康維持に役立つとされています。
風味の変化と相性
ごま油の最大の魅力は、その「香り」です。
焙煎されたごまの香ばしい匂いが、納豆特有の匂いを効果的にマスキングし、マヨネーズのコクと合わさって、濃厚な旨味を生み出します。
納豆マヨネーズにごま油を加えたものは、白ご飯はもちろん、韓国のりで巻いて食べたり、コチュジャンを少量加えてピリ辛にしたりと、韓国風のアレンジに最適です。
ただし、マヨネーズもごま油もどちらも油脂であり、高カロリーです。
ごま油はあくまで「香りづけ」として、2~3滴垂らす程度に留めておくのが、美味しく健康的に楽しむコツです。
入れすぎると、さすがに脂っぽくなりすぎてしまいます。
結論:【納豆マヨネーズはまずい】は誤解かも
まとめ
- 「納豆マヨネーズはまずい」という意見には個人差がある
- まずいと感じる原因はマヨネーズの量が多すぎることかもしれない
- マヨネーズは高カロリーで脂質が多いため太る可能性はある
- キユーピーマヨネーズ大さじ1杯は約100kcalとされている
- 美味しく食べる秘訣は適量を守ること
- 納豆1パックに対し小さじ1から2杯程度が目安
- マヨネーズが納豆のクセや匂いを包み味をマイルドにする
- 納豆が苦手な人にこそおすすめできる食べ方である
- トマトを加えると栄養バランスと彩りが向上する
- わさびを加えると味が引き締まりさっぱりと食べられる
- ねぎの硫化アリルは納豆のビタミンB1の吸収を助ける
- キムチとの発酵食品コンビは腸内環境整備に期待できる
- アボカドを足せば美容効果が期待できる栄養素も摂れる
- オクラやとろろのネバネバ食材との相性も抜群
- ごま油は香ばしさをプラスしビタミンKの吸収も助ける
「納豆マヨネーズはまずい」というイメージは、もしかしたら適量を知らなかっただけかもしれません。
マヨネーズは適量(小さじ1~2杯)を守れば、納豆特有のクセを抑え、味をマイルドにする効果が期待できます。
カロリーが気になる点も、量次第です。納豆が苦手だった方も、この食べ方なら克服できる可能性があります。
さらに、記事で紹介したキムチやねぎ、アボカド、ごま油などの「ちょい足し」を試すことで、栄養価も高まり、毎日飽きずに納豆を楽しめます。
「まずい」と決めつけず、まずは少量から、あなただけの美味しい組み合わせを見つけてみてください。