納豆

朝の納豆で口臭がにおう?原因と3分で消す最強の対策法

朝の納豆で口臭がにおう?原因と3分で消す最強の対策法

ねばねば研究所・イメージ

朝の納豆は美味しいし健康的ですよね。

ただ、どうしても気になるのが「口臭」ではないでしょうか。

職場に着いてから「あの人、納豆食べた?」とバレるのが怖くて、食べるのを我慢している方もいるかもしれません。

朝食の納豆はセロトニンの材料になるなどメリットがとても多いので、できれば続けたいですよね。

そこで気になるのが、臭いはいつまで続くのか、歯磨きのタイミングやすぐに消す方法はあるのか、といった具体的な対策かなと思います。

もし、キスをするような距離感でもバレない方法があるとしたら知りたくありませんか。

この記事では、納豆の臭いの原因から、マウスウォッシュや水うがいを使った効果的な対策まで、私が実践している方法を詳しく紹介します。

ポイント

  • 納豆の臭いがいつまで続くのか、その原因と持続時間がわかります
  • 職場や至近距離でも口臭がバレないための具体的な対策を学べます
  • 水うがいやマウスウォッシュなど、今日からできる消臭テクニックを知れます
  • 朝に納豆を食べることがメンタルヘルスに良い理由を理解できます

朝の納豆で口臭が発生する原因と時間

まずは、敵を知ることから始めましょう。

なぜ納豆を食べるとあんなに強力な臭いが口に残るのでしょうか。

そして、それは一体どのくらいの時間続くものなのでしょうか。

ここでは、納豆独特の臭いの正体と、私たちが心配しているリスクについて整理していきたいと思います。

臭いの原因となる成分アンモニアの特徴

臭いの原因となる成分アンモニアの特徴

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納豆のあの独特な臭い、実は複数の成分が混ざり合ってできています。

その中でも、口臭として周囲に「臭い」と感じさせてしまう一番の犯人は「アンモニア」です。

納豆菌が大豆に含まれるタンパク質を分解して発酵する過程で、このアンモニアが生成されます。

アンモニアは揮発性がとても高く、ツンとした刺激臭を持っています。

理科の実験で嗅いだことがある方もいるかもしれませんね。

納豆のパックを開けた瞬間に漂うあの匂いの主成分であり、発酵が進めば進むほど強くなる傾向があります。

他にも「ピラジン」という香ばしい成分や、少し蒸れたような臭いのする「脂肪酸」なども含まれていますが、他人に不快感を与えるレベルの口臭に関しては、このアンモニアが最大の要因だと言われています。

特に、冷蔵庫から出して常温で長く置いたり、賞味期限ギリギリになったりすると、このアンモニア臭はさらに強くなってしまうのです。

なぜアンモニアが厄介なの?

アンモニアはアルカリ性の成分で、揮発しやすいため、口の中に残っていると息と一緒に外へ放出されやすい性質があります。

これが「納豆臭い」と言われてしまう直接的な原因なんですね。

臭いはいつまで続くかその持続時間

では、この臭いは食べてからいつまで続くのでしょうか。

ここが一番気になるところですよね。

結論から言うと、「ケアをしなければ数時間続くこともあるが、適切なケアをすれば数分で消せる」というのが真実です。

納豆のネバネバ成分(ポリグルタミン酸など)は、接着剤のように歯や粘膜に強く付着します。

そのため、何もせずに放置してしまうと、口の中に残った納豆菌が活動を続けたり、隙間に挟まったカスからアンモニアが揮発し続けたりして、3〜4時間にわたって臭いが持続する可能性があります。

朝食べて、そのまま会社に行ったらお昼までふとした瞬間に香ってしまう……なんてこともあり得るわけです。

ただ、逆に言えば口の中に残っている成分さえなくなれば、臭いの供給源は断たれます。

ここがニンニクなどの食事とは大きく違う点であり、希望が持てるポイントかなと思います。

正しい手順で除去さえすれば、食べた直後でも「無臭」に近い状態まで持っていくことは十分に可能です。

職場やキスでバレるリスクへの懸念

職場やキスでバレるリスクへの懸念

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「職場に着いて挨拶をした瞬間に顔をしかめられたらどうしよう」

「パートナーといってらっしゃいのキスができない」など、朝の納豆には社会的なリスクがつきまといます。

いわゆる「スメルハラスメント(スメハラ)」を気にして、朝食の納豆を避けている人はとても多いですよね。

特に満員電車やエレベーターの中、会議室などの密閉空間では、自分が思っている以上に臭いは拡散しやすいものです。

自分では気づかなくても、アンモニアの鋭い臭いは他人の鼻には敏感に届いてしまいます。

この「バレるかもしれない」という不安自体がストレスになってしまうのは、精神衛生上よくありません。

マスクをしていても油断は禁物

最近はマスクをすることが多いので「マスクをしているから大丈夫」と思いがちですが、マスクの隙間から呼気は確実に漏れています。

むしろマスクの中で臭いがこもって自分自身が不快になることもありますし、ふとマスクを外した瞬間に凝縮された臭いが漂うリスクもあります。

やはり根本的な対策が必要です。

ニンニクと違い胃から臭わない理由

ここで一つ、朗報があります。

納豆の口臭は、ニンニクやお酒の臭いとはメカニズムが決定的に異なります。

これが何を意味するかというと、「納豆の臭いは口の中だけで完結している」ということです。

ニンニクのアリシンという成分やアルコールは、体内に吸収されて血液に乗り、肺を通って息として排出されます。

だから、どんなに歯を磨いても体の内側から臭いが出てきてしまうんですね。

これを消すには代謝されるのを待つしかありません。

一方で、納豆のアンモニア成分は消化管から血液に乗って肺から出てくることはありません。

つまり、「口の中さえキレイにすれば、臭いは完全に消える」ということです。

これは対策をする上で非常に大きなアドバンテージになります。

項目 納豆(発酵臭) ニンニク(食事性口臭)
主な原因物質 アンモニア、アミン類 アリシン(硫黄化合物)
発生源 口の中(食べカス・粘液) 肺(血液から呼気へ)
消臭の難易度 簡単(洗浄で消える) 困難(代謝を待つ必要あり)

歯磨きのタイミングは食後すぐが正解

歯磨きのタイミングは食後すぐが正解

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「食後すぐに歯を磨くと歯が削れるから30分待ったほうがいい」という話を聞いたことはありませんか?

実はこれ、酸性の強い食事(柑橘類や炭酸飲料など)をした場合の話なんです。

納豆自体のpH値は中性〜弱アルカリ性(pH 7.2〜7.6付近)であり、食べた直後に歯のエナメル質が溶け出す「酸蝕歯(さんしょくし)」のリスクは極めて低いと言われています。

むしろ、納豆の場合はネバネバ成分やアンモニアを口の中に放置する時間の方がリスクです。

時間が経てば経つほど細菌が増殖したり、臭いが舌や歯茎に定着してしまったりする恐れがあります。

ですので、朝に納豆を食べた場合は、「食後すぐに水で口をゆすぎ、優しく歯磨きをする」のが正解です。

時間を置く必要はありません。

スピーディーなケアこそが、口臭を断つ最大の秘訣です。

セロトニン生成など朝食で摂るメリット

ここまで臭いのリスクについて話してきましたが、それでも私が朝納豆を推すのには理由があります。

それは、臭いのリスクを補って余りある健康メリットがあるからです。

納豆には「トリプトファン」という必須アミノ酸が豊富に含まれています。

これは、脳内で精神を安定させ、幸福感をもたらす神経伝達物質「セロトニン」の材料になる成分です。

トリプトファンが摂取されてから脳内でセロトニンに合成されるまでには一定の時間がかかります。

そして、そのセロトニンは夜になると睡眠ホルモンである「メラトニン」に変わります。

つまり、朝に納豆を食べてトリプトファンを補給しておくことは、その日のメンタルを整えるだけでなく、夜の良質な睡眠を確保するための「仕込み」でもあるわけです。

朝納豆の最強コンボ

セロトニンの合成には「ビタミンB6」などの補酵素が必要です。

ご飯(白米や玄米)にはビタミンB6が含まれているので、「納豆ご飯」は単に美味しいだけでなく、メンタルを整えるためにも理にかなった最強の組み合わせだと言えます。

(出典:厚生労働省 e-ヘルスネット『セロトニン』

朝の納豆の口臭を消す効果的な対策

朝の納豆の口臭を消す効果的な対策

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原因がわかったところで、ここからは実践編です。

私が実際に試してみて効果を感じた、朝の納豆口臭を「無効化」するための具体的なステップを紹介します。

これさえ習慣にすれば、もう職場でヒヤヒヤする必要はありません。

オリーブオイルやお酢で臭いを消す方法

まずは食べる段階での工夫です。

実は、納豆にちょっとしたものを足すだけで、臭いの揮発を抑えることができます。

油でコーティングする

おすすめなのが「ごま油」や「オリーブオイル」です。

小さじ1杯程度を混ぜると、油分が納豆の表面やアンモニア成分を物理的にコーティングしてくれて、臭いが空中に広がるのを防いでくれます。

納豆特有の糸引きも少し穏やかになり、口の中に残りにくくなる効果も期待できます。

風味もコクが出て美味しくなるので一石二鳥です。

酸で中和する

また、「お酢」や「ポン酢」を加えるのも非常に効果的です。

原因物質であるアンモニアはアルカリ性なので、酸性のお酢と混ざることで中和反応が起き、揮発しにくい成分に変化する可能性があります。

付属のタレだけでなく、お酢を少し垂らすだけでもさっぱりして食べやすくなりますし、口臭リスクも下がります。

水うがいで汚れを物理的に除去する

水うがいで汚れを物理的に除去する

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食べ終わったら、まず一番にやるべきこと。

それは「強めの水うがい」です。これが最もシンプルで、かつ最も効果が高い対策かもしれません。

納豆の臭い成分であるアンモニアは、非常に水に溶けやすい性質を持っています。

ですので、歯ブラシを手に取る前に、まずは口の中に水を含んで「ブクブク」と激しくゆすいでください。

これを2〜3回繰り返すだけで、水溶性のアンモニアと、物理的に付着したネバネバの大半を洗い流すことができます。

この「予洗い」をするかしないかで、その後の歯磨きの効果が大きく変わります。

いきなり歯ブラシを入れると、ブラシ自体に納豆の臭いが移ってしまい、逆に臭いを塗り広げてしまうことにもなりかねませんので注意してください。

おすすめのマウスウォッシュと選び方

水うがいと歯磨きの後にダメ押しで使いたいのがマウスウォッシュです。ただし、選び方には少しコツがあります。

朝の口臭ケアには、「ノンアルコールタイプ」をおすすめします。

アルコールが強いものは殺菌力も高いのですが、口の中を乾燥させてしまうことがあります。

口が乾燥すると自浄作用のある唾液が減り、逆に口臭が発生しやすくなる「ドライマウス」の原因になってしまうことがあるからです。

選ぶ際は、殺菌成分(CPCやIPMPなど)が含まれているものや、グルコン酸銅などの吸着成分、口の中を保湿してくれる成分が入っているものを選ぶと良いでしょう。

私は刺激の少ないタイプを使って、20秒ほどかけてじっくりと口全体に行き渡らせるようにしています。

緑茶やリンゴで食後の消臭を行う

緑茶やリンゴで食後の消臭を行う

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食事の締めくくりや、出勤中の飲み物でケアする方法もあります。

ここで活躍するのが「緑茶」です。

緑茶に含まれる「カテキン」には強力な消臭作用と抗菌作用があります。

食後に濃いめの緑茶を飲んだり、出かける前に緑茶でうがいをしたりすることで、歯磨きで取り切れなかった微量な臭い成分を化学的に中和してくれることが期待できます。

また、デザートに「リンゴ」を食べるのもおすすめです。

リンゴに含まれるポリフェノールやリンゴ酸が消臭を助けてくれますし、シャリシャリと噛むことで唾液の分泌も促されます。

唾液は天然の最強のマウスウォッシュですから、朝から唾液をしっかり出すことは口臭予防の基本ですね。

舌ブラシを使って舌苔をケアする

「歯も磨いたし、マウスウォッシュもしたのに、なんとなく臭う気がする……」という場合、原因は「舌」にあるかもしれません。

納豆のネバネバした成分は、舌の表面にある細かい突起(舌乳頭)の間に入り込みやすいんです。

ここに成分が残っていると、そこから臭いが発生し続けます。歯ブラシで舌を磨くと傷ついてしまうことがあるので、専用の「舌ブラシ」を使うのがベストです。

舌ケアの注意点

ゴシゴシ擦るのは絶対にNGです。

舌はとてもデリケートなので、専用のブラシや柔らかいガーゼを使って、奥から手前へ優しく撫でるように汚れを掻き出してください。

1回なぞるだけでも十分汚れは取れます。

【まとめ】朝の納豆の口臭を解決して習慣化する

朝の納豆は、工夫次第で口臭リスクをほぼゼロにできます。

最後に、今回紹介した最強のルーティンをまとめておきます。

Step タイミング アクション
1 食べる時 ごま油やお酢を少し足してコーティング&中和
2 食後すぐ 水で激しくブクブクうがい(最重要)
3 うがい後 優しく歯磨き&舌ブラシで舌のケア
4 仕上げ ノンアルコールマウスウォッシュか緑茶を飲む

この流れを習慣にすれば、アンモニア臭は怖くありません。

口臭を気にして健康的な朝食を諦めるのはもったいないですよね。

今回紹介した方法を取り入れて、周りを気にせず堂々と納豆ご飯を食べ、セロトニンたっぷりの元気な一日をスタートさせてみてはいかがでしょうか。

M
M
最後までお読みいただきありがとうございました!

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